操竜はカムラの里に伝わる秘伝だったけど、親しくなった里長のフゲンさまから特別にご指導いただいたのよ。
集会所の受付嬢のヒノエさんとミノトさん姉妹に紹介していただいたの。
おおらかな方でよかった。筋がいいってお褒めいただいたわ。
しぶいわよね![]()
「ガルク!この人をお願い!」
ガルクの背に男を乗せたまま飛び降りた私はボルボロスに駆け寄り素早く操竜すると、リオレイアに立ち向かった。
「いっけ~!!ボルボロス!目に物を見せてやりなさい!」
実はボルボロスレベルのモンスターを操竜するのは初めてなの。
でもハンターは常に臨機応変を強いられるから奥の手を使わない手はないでしょ。
元々気が立っていたボルボロスの奮闘のおかげもあり大ダメージをくらったリオレイアは飛び去っていった。
操竜を終えて舞うように回転しながら飛び降りたけど気が立ってたボルボロスの泥攻撃をくらいそうになった。
泥まみれになるのはかんべんしてほしいわね。
「ならしかたないわね!覚悟はいい?」
双剣を構えて切り結ぶことしばし・・このまま戦闘が長引くかと思った矢先戦意を喪失したのかボルボロスは逃走してしまい戦闘はあっけなく終了したのだった。
深追いは禁物よ。
里の近辺ならば興奮したモンスターを放置できないから狩るか捕獲しないと終わらないけど、今回の目的はあくまでも緊急の人命救助だった。
縄張りが守れたからいずれボルボロスも正気付いて戻って来るはず。だからさっさとここを離れた方が賢明ね。
正式な依頼というわけでもないからこのあたりが潮時だった。
辺りは泥だらけだったし、いつも騒がしい小型モンスターは逃げ去り静かだった。
