「もしかして君がしてるのはテロメアーナじゃないか?珍しい石だな。シャナーサ国の特産品だろう?隣接するルーガンに赴いた時に見たことがある。実は我が国の女王陛下もお気に入りの石でな・・なんとか入手できないかと調査していたのだよ」

 

どっかで聞いた話ね。蛇の道は蛇ってことかしら

 

「よくご存じね。そんなに珍しいものなのね・・確かに高級品もあるけど我が国ではありふれた宝石なのに」

 

国内には流通しているけど諸外国には希少なもののようだ。

さらに彼女は続ける・・

 

「実はライザール王がこの里をお忍びで訪問しているらしい。ぜひ謁見できればよいが」

 

ライザール王が?

 

そう聞けば好奇心は疼いたけどそうもいかない事情があった。

 

何を隠そう私はさる大貴族の養女でそのライザール王の婚約者候補だったからよ。

 

必死の思いでハンターになったのに!結婚する気なんてないんだから

 

だから会ったこともない方だけどつい反発してしまったの。

 

あの方ならいくらでも候補はいるはずでしょ!

私のことは放っておいてくれたらいいのに・・

 

そうもいかないのが大人の事情というやつね。

 

養父のターヒル様からは行く先々に手紙がくるのがその証だった。