私の愛しい姫・・目を覚ますのが待ち遠しくてならない・・
贈り物としてはささやかだったがその小さな花には万感の想いが込められていた。
寝顔を見守る私の隣で目を覚ました彼女の蜂蜜色の双眸に写り込んだであろう可憐な花・・
まつ毛が震え目をしばたたかせた彼女の好奇心を宿した瞳の煌めきその全てが愛しかった。
彼女の艶やかに色づいたふっくらとした唇が笑みを象った。
花の意味を知るからだろう・・
私はその花をお前に捧げる・・永久の愛の証として・・・
彼女が紅色に染めたほっそりとした指先を伸ばし花にそっと触れた。
幻ではないと知り安堵した彼女は振り向きざま身を起こして私に口づけた。
ライザール様・・・ありがとう・・・素敵な花ね・・・私、この花がとても好きだわ・・
ふふ・・いい香りね
幸せそうな彼女を愛でるうちにいつしか私も心からの笑顔を浮かべていた。
ああ・・本当に幸せだと実感する・・
なぜなら私達の未来はこれからも末永く共にあるのだから・・
終
