謎めいた女「レイラ」(仮)と結婚してからはや2か月経とうとしていた。

 

日々職務に忙殺されていたこともありあっという間だった気もするが、忙しさにかまけてレイラを避けていたかもしれない。

 

独身時代が長かったせいもあった。王の仕事はやりがいがあるから持てる時間の多くを仕事に注いできたものだ。

 

だが私の都合で婚姻した以上花嫁をこれ以上放置するのは外聞が悪いが、いまだに彼女との距離感を掴めずにいた。

 

私は出会ってからの彼女しか知らないし、彼女とて王相手ではなかなか本音は明かせないだろう。

 

ましてや私が偽物だとは知る由もないのだから・・

 

共通の趣味や話題もないからな・・・少々気が重い

私の趣味は公式には狩りと読書だったが、実際は異文化交流を含めたフィールドワークが好きだ。

 

義賊だったこともあり夜の散策も好きだったから時折王宮を抜け出しては市井で起きる様々な事柄を調査していた。

 

そうせざるを得ない状況とも言えた。

初夜以降なぜか王妃が私の寝台で寝るようになってしまったからだ。

 

暗殺未遂騒ぎがあったから不安なのだろうと私は考えていたが、相談役のライザは浮気が心配なのだろうとからかう。

 

私はそんなに移り気ではないんだが・・まいったな。

 

だがいずれにせよ信頼に足りない相手と一つ寝台では寝心地が悪かったから理由をつけては抜け出していた。

 

とはいえ私とて彼女が気にならないわけではなかった。