知らせをもたらしたのは見知った顔だった。
緋色の髪のアイーシャ・・私の親友だった。
「よかった~シリーンやっと会えた・・・心配してたんだから」
心配そうなアイーシャを見たらなんだか無性に懐かしくて思わず抱き着いていた。
心細かったのだと思う。気づいたら涙が溢れ出ていた。ホームシックになるなんてね。しばらくそうしていて落ち着いたころにアイーシャから店主様の失踪を告げられたのだ。
「店主様が?・・・無事なの?」
今まで一度もそんなことなかったから動揺してしまう。行き先も告げずにカマルを留守にされるなんて・・アイーシャも行方に心当たりはないという。
「・・・・シリーン、店主様のこと心配?」
なぜわざわざ確かめるのか意図が読めなかったけど当たり前だという風に頷き返すと、アイーシャが謎の笑みを浮かべた。
「ねえ・・それなら協力してくれない?実はね考えがあるんだ~」
そういってアイーシャが声を潜めて耳打ちする。
それによると「舞妖妃」の不在が売り上げに影響したらしく家賃を滞納したことで取り立てから逃げ隠れしているというのだ・・
もしそれが本当であるならばアイーシャの計画にのれば売り上げにも貢献できて借金も返済できて店主様も無事お戻りになるかもしれない・・