だってこの場所に来てからまだ二か月ほどだけどカマルには長い事いたから思い出もいっぱいあったから。去る時は後ろ髪惹かれる心地だった。
幼い頃の記憶はなぜか失ってしまったけれどカマルでの経験はよい糧になったこともあり感慨深かったこともある。
人生の岐路に立ち自ら選んだ王妃になったことで諦めたことや失ったものもあるわ・・
でも・・そうね、
この場所に戻ってこれてよかったわ・・貴方もそう思ってくださるといいけど・・
久々に羽目を外したせいか軽い筋肉痛にはなってしまったけどそれだけの価値はあった。
舞妖妃は引退してしまったが、カマルは無事国営化されることになった。元々高貴な方達のサロンだったし、これからは王御用達の店として華やぐだろうから時々は私も同伴させていただくつもりよ・・もちろん踊り子ではなく妻としてだけど
しばらくは王と舞妖妃の熱い一夜の話で持ち切りだろうから気まずいでしょうね。
結局舞妖妃は王のお手付きになったため憚り引退後は他国に嫁いでしまったということになった。
ほぼ・・あってるわよね?まさか王妃になったなんて誰も思わないでしょうし心配はしていない。
そもそも仮に正体が露見したとしてもライザール王の寵愛が深ければ問題にもならないだろう。
王に舞妖妃を囲う気がない以上舞妖妃を愛妾として献上しようと血眼になってその行方を捜していた諸侯も諦めるしかないわね。
それにお生憎様・・もう王妃ですもの!