私の部屋で待つ彼女は感心なことにヘナタトゥーをせずに私に肌を許したが、緊張のあまり妖艶さは影をひそめ年相応の初心な小娘に見えた。
壊れ物を扱うように大切に腕に込め彼女を抱く。
けっして急くことなく彼女の様子を窺いながらゆっくりとことに及んだが、かすかに目じりを濡らした姿は瀕死の小鳥のような痛々しい有様だった。
だが同時に喜びも募る。私に名実ともに夫になって欲しいと願った彼女を信じてもいい。
赤の他人だった私達が初めて迎えた夜だから・・・
今はまだ心から信頼したわけではなかったが、すべてはこれからだった。
とはいえ信用しきれない相手の横で眠ることもできず彼女が眠るのを見届けた後、明け方前に寝台を抜け出した。
なに部屋はいくらでもある・・カルゥもいるしな・・・
一人寝が長かったせいか隣に誰かいるのは落ち着かないものだ。
彼女とて私に気を許したわけではないだろうからな・・
だが互いを信頼できたいつの日か共に眠り目覚めた後は朝日を見よう・・・
だから今は気負わずにぐっすりと眠るがいい・・
おやすみ・・麗しの我が妻よ・・・
終