覚悟一つで出たとこ勝負はいなめない状況だった。
王の寵愛を得て立場を確実なものにしなければならないんでしょうね・・本当は。
ライザール様は側妃も愛妾ももたれないけど、私次第では検討されないとはいいきれなかった。
今のところ他人だった私達が少しだけ親しくなっただけでしかない。
だけど・・
ほとんどの娘達が親の決めた相手と婚姻を交わすこの国で運命とも思える相手と出会えたのですもの・・不満はなかった。
ライザール様を慕う気持ちに偽りはないし、少しずつ理解しあえればいい
少なくともライザール様は私との関係構築を諦めたわけではないようだし私も簡単には諦めないわ。
それにしても・・・
婚姻がゴールじゃなくてあの食えない方との駆け引きの始まりだなんて・・前途多難だわ
でも元踊り子で元密偵の私にはふさわしいのかもしれないわね。
そしていつか・・いつか・・
信頼を勝ち得てあの方の心に寄り添える存在になりたい・・・
それが私の心からの願いよ
初めてを捧げた方だし、王としても尊敬できる立派な方だもの・・
これは野望なのかしら?それとも甘いロマンス?
いずれにせよ密偵だった頃の私では描けなかった夢だわ・・・
なりたい自分になれるかはこれからの私次第・・そうでしょ?
私達が出会ったのは偶然ではないけれど・・・
新たな扉を開いたのは私自身の選択だった。
だから私は・・・
これが運命の恋なのだと信じるわ!
終