「これを私に・・・?」
私だってカマルの舞妖妃として貴族の方々から貢がれたことはあったわ・・
でもさすが王からだけあっていくらするのかもわからないほど豪華な装飾品を目にしてしまい悪い気はしない。
明らかに特注品の一点ものだった。
何カラットあるのかしら・・重そうね・・・
ライザール様自身首の金環から連なる大きな青い石のはまった豪華な首飾りをしておられた。まさに鉱山王らしい装いだった。
「どれ・・つけてやろう・・」
首飾りを手にしたライザール様に促されたため、自然な所作で髪を束ねて背を向けながら相手の出方がわからずに緊張を強いられることになった。
背後を取られるなんて無防備だけど淑女としては拒めないわ
背中のヘナタトゥーはもうないけどお手入れはしてるから大丈夫
すぐにライザール様が慣れた手つきで首飾りをつけてくださる・・
背後に気配を感じた瞬間、彼がまとった香りがふわりと薫り思わず胸が高鳴ってしまう。
侍女に手渡された手鏡を覗き込むと、ヘナタトゥーを失い寂しかった胸元を飾る豪華な首飾りが煌めいていた。