一度もレイラ様にはお会いにならなかったというけど・・王であるからこそ選り好みをしないで受け入れようというお気持ちからかもしれない。

 

この宝石は婚儀にかけるライザール王の意気込みを現すものなのだろう・・

 

婚約者である私が身に着けることで諸侯にもそれを知らしめることができるというわけね・・・ならばいいいわ

 

「ではありがたくちょうだいしますわ・・ライザール様」

 

ああは言ったけどやっぱり借り物であったとしてもこんな豪華な首飾りをつける機会なんてそうはないから悪い気はしないわね。

 

私は偽物だからいずれお返ししないといけないし・・

だから転売して民に還元はしないでおくわ・・・だって私は義賊じゃない・・・

 

それに・・・ライザール様からの贈り物だもの

 

女の扱いを心得た粋な方だということもわかってよかった。

ライザール様だって宝石一つで女の歓心を買えるとは思っていないでしょう。

 

手ごわそうな方ではあるけど・・それはそれで魅力的なのかもしれないわ。

 

見掛け倒しではない男気のあるライザール王をどう攻略すればいいのかしら・・

 

とはいえ先ほどは演技ではない羞恥を感じたことは内緒だけど・・

 

なにかしら・・いつかどこかで会ったような・・

そんな懐かしい気持ちになってしまうのは気のせいかしら?

 

私のヘナタトゥーを看破したり油断のならない方ではあるけど・・

誘惑には不機嫌になったのに無辜の民を思う気持ちには理解を示された。

 

王としては立派な方だと認めてもいいし、男としても関心はあるわ。