女の行動に全て意味を見出すなんてバカバカしいが、今回ばかりは私が悪かったのだろう。
相手が敵ならば容赦はせぬし、命を絶つことも躊躇なかったが、
彼女は私を誘惑しただけだった。
詫びると彼女は驚いたようだった。
痛みに対する反応もどこか常軌を逸しているように思えた。まるで感情を露わにすることを恐れているような・・自分を大切にしない、まさにそんな感じの違和感が拭えない女だった。
せめてもの償いにライザからもらった軟膏を使い彼女の手当てをする・・
昔、シリーンにもこうして手当てをしてやったことがあった・・
王だから鷹揚に構えてはいるが、元来世話好きだから苦ではない。
ましてやこの怪我は私のせいなのだから・・
よほど珍しいのか私が巻いてやった包帯を観察していた彼女だったが、逡巡している気配があった。
怒るでもなく泣きわめくでもない・・・本当に不可思議な女だったが、やがて心を決めたのか彼女は礼を述べた。
謝られるよりはずっとよかったが、元は私のせいだ。
どのような境遇に身を置けばこんな女になるのだろうか?
美点が多く、彼女自身自分の魅力を十分理解している上で振舞っていることは間違いなかった。
にもかかわらず時折見せる意志薄弱ぶりは何故なのか・・
想像には難くない。