どうやら試されたようだ。

 

―――貴女がどなたを選ぶのか・・気になりますね

 

――私の知り合いの男なんだ。水煙草をブレンドさせたら最高なんだが

 

そういうこと・・・確かにライザール様のおっしゃる通りだったわね・・

 

思わず頬が緩んでしまうのを止められそうにない。

 

店主様とジェミルは犬猿の仲だし、男同士の友情ってなんだか新鮮だった。

 

やっかいだと思わなくもないけれど、でもいいわ。

 

鎌をかけられたのね。王の伴侶を選ぶんですもの、相手の女が浮ついてないか確かめたかったのも無理もない。

 

それにさっきのキスは素敵だったもの・・・ふふドキドキ

 

婚約者としてのお披露目も上手くいったみたいだし・・

 

だからよしとしましょう。

 

ジェミルの安否はわからなかったのが心残りだった。

 

人生の岐路に立った私がどちらかを選ばねばならないのだとしたら・・

 

二人とも大切な存在だからこその葛藤だった。

女だもの・・・情に揺らいでしまうことはあるわ・・

 

だけど愛する方はただ一人、だから私はきっと選んでしまう

 

それが最善の形であることを願わずにいられなかった。