※シリーン視点です
「貴女の主を尋問できればもっと情報が入りそうですが、王の許可はいただけませんでした。貴女が主を慕う気持ちを尊重されたいとの仰せです。私も従わざるを得ませんが・・・」
――ライザール様!
ライザール様が私に近づいた理由が判明したとはいえ、まさか店主様が疑われているなんて思ってもみなかった。
心を許しすぎたのかもしれない・・
それでも、訝しみながらもライザール様は私を信じて不問に処してくださっていたのね・・・
ライザ様は王に忠実な方だけにどれだけ不満があっても従われるつもりなのだろう・・
だけど私ならば・・
「もし真実を知りたいと思ったら必ず真相を突き止めるしそんなに簡単に諦めたりはしませんわ。」
そう答えたらライザ様は苦笑された。
「では私が貴女の主を追及しても構わないと?」
そう来るわよね・・・やっぱり。
愛は盲目というけれど、これまで一度も店主様の愛情を疑ったことはなかった。
それでもあれが私と店主様の間だけで成立している事柄だということだけはわかる。
2021年3月27日公開分