※シリーン視点です

 

実は昨夜王の密偵のライザ様とお酒を付き合う代わりに教えていただいたことはライザール様には内緒だ。飲み比べで勝ったご褒美に素顔を拝ませていただいたの。

 

そのおかげで思いがけない発見もあった。

 

せっかくだから無礼講で腹を割った話をすることにしたのだけど・・

 

王をどう想っているのか尋ねられたから、側近の彼を味方につけておいて損はないから私も本音で話すことにしたのだ。

 

ライザール様を欲しかったのは私が彼を愛したからだわ

それが偽りない気持ちだった。

 

身の程知らずだっていうのはわかっていたけれどね。

密偵だって心から人を愛することはあるのよ・・

 

――ああ、そうですね‥確かに

 

ライザ様に打ち明けたら、珍しく同意されたから驚いたわ・・

 

あの方も昔ある女性を愛したことがあったのですって・・たった一度の契りだったそうだけど

 

「貴女を見るたびなぜか彼女を思い出してしまうのですよ・・我ながら情けないですが・・貴女は彼女と同じ匂いがする」

 

それは醸し出す雰囲気のことらしい。

 

だからこそライザ様は私相手の時はつい手ぬるくなってしまうのだということだった。

 

その理由が凄腕の密偵頭の元カノに似ていたからなんて・・驚いたわ