「これ、レイラ・・よかったら王をお庭にご案内してはどうか?」
気を利かせたのかターヒル様の提案にライザール様は乗り気らしく気づいたらお庭を案内することになってしまったけど・・
初めて訪れた場所で案内なんてできるはずもなく戸惑っていると
ライザール様が私の手を掴んだかと思うとすたすたと歩きだした。
「こちらだ」
勝手知ったる様子で庭についたライザール様とともに散歩をしながら訝しむ私の視線に気づいたのかライザール様がこちらを見た。
「なぜ初めて来た場所で迷わないのか不思議だと言った面持ちだな?」
こくこく・・
頷き返すとニッと破顔したライザール様が得意げに明かした。
「実はこの場所には来たことがあってな・・夜の散策でだが・・おい、おかしな想像はしなくてよい。誓って夫人に手など出していない」
驚いたわ・・私の考えていることを見すかされてしまったなんて・・
「この庭は格別だと聞いてな・・ぜひそなたに見せてやりたいと思ったのだ。懐かしいだろう?」
・・あ、そういうことなの。
ライザール様なりの気配りだったのね。
「ええ・・・本当に・・・!!!!?
」
頷こうと振り向いた視線の先にひどく見覚えのある鳥がいた。