「ふむ・・リーシャというのか。レイラには驚かされるな・・カルゥのことは心配せずともよい、きちんと言い聞かせておく・・だが紛らわしいから足輪を用意してやろう。そなたが望むならば連れ帰ってもよいぞ」

 

「では王宮で放し飼いにしてもいいのね?・・ふふ・・よかったわね、リーシャ」

 

あ・・だけど・・本当の名で呼んでもらえるお前が羨ましいわ。

 

リーシャに嫉妬してしまうなんて我ながら情けないけど・・

こればかりはね

 

「ああ・・もちろん構わない。王宮の庭ならば蛇もいるだろうからな・・宮殿の者達にもきちんと通達しておいてやろう」

 

ライザール様!・・ありがとうございます。

 

なんとかいいつつ私には甘い方だわ。先日も豪華な首飾りと腕輪を贈ってくださったし気前はかなりよい方だ。

 

レイラ様の別宅がリーシャの縄張りだったなんて驚いたけどさすがに他所のお宅に置いていくわけにいかないから助かったわ・・

 

リーシャは気まぐれなのでふいと現れまたふいといなくなり何日も姿を現さないことなどざらだった。

 

ここなら庭の池もあるし蛇くらいいそうですものね・・

それとも・・私がいたから来たのかしら・・?

 

リーシャはきちんと私とそれ以外の者を区別しているから。

 

ごめんね・・リーシャ。お前のこと忘れたわけじゃないのよ。

 

カマルも店主様も失いジェミルの行方もわからなくて

名前まで捨ててしまった私だけど・・

 

リーシャを取り戻せたことがやはり嬉しい・・