私の片思いだもの・・しかたないわ

 

それに離れ離れになったとはいえ、私にもヘビクイワシのリーシャがいたからわかるつもりだ。

 

移ろいやすい心を持つ人より、慕ってくれる獣の方が心が安らぐこともあるってね。

 

リーシャ・・どうしてるかな

 

カマルに置いてきてしまったけれど、もともと野性なので餌は自分でまかなえるから大丈夫だろう・・

 

ライザール様の妻として生きていくと決めた時に連絡を絶ってしまったから店主様がどうなったかはわからなかった。

 

何度か使いの鳥が来たけどカルゥが威嚇したら飛び去ってしまった。

 

不安が消えたわけじゃないけど今の私にできることは限られていた。

 

人恋しさが募ったまま寝たふりをしていたら、やがて寝台がきしみライザール様が隣りに滑り込む気配がしたかと思うと、突然抱き寄せられた。

 

!?

 

思わずとっさに目を開くと爛々と輝く双眸が見下ろしていて肌が泡立つ。

 

今宵も濃厚なムスクの薫りをさせていたが、さっきまでは情欲の気配はなかったのに・・

 

寝たふりを気づいていたかのように夜気で冷えた唇が重なる。

 

ん・・・ドキドキ

 

まるで飢えた人のようにあっさりとほだされてしまった私はライザール様の愛撫を受け入れていた。