けれどライザール様は触れられることは好まないため、閨の所作は限られてしまう。
私も用心深いライザール様をことさら刺激しないように振舞う。
「這え」
短く命じられるままに寝台に手をつき背後からのしかかってきたライザール様を受け入れた瞬間、熱が弾けた。
淡々とした行為なのにこんなに熱いなんて・・
ライザール様が初めてだったから男女の営みの極意なんてわかるはずなかったが、それでもその巧みさに欲望を掻き乱されて翻弄されてしまう。
ああ・・蕩けちゃう・・![]()
気づいたら夢中になってしまうのもいつものことだった。
「・・・大丈夫か?」
行為の後は少しだけいつもより優しいから戸惑ってしまう。
「ええ・・・大丈夫ですわ」
そう声をかけたらうっすらと笑った気配がした。
「突然すまなかった。どうも血が騒いでしまったようだ」
まるで獣みたいな方だわ・・ふとそう思う。
今宵は満月だったから高揚したのだろうか?
きっとそうなのだろうと納得しながら、身を起こしてライザール様を見つめたらキスをされた。