私が女王になり、これからもランプの精として使役される運命をルトは抗うことなく受け入れた。どんな形であれ私の傍にいて力添えができることはルトにとっては喜びだったようだ。

 

だけど私が夫を娶ることには苦渋を示した。嫉妬してくれるのね、ルト・・

 

私は女王だから、傀儡にしようと諸外国の男達の求愛は絶えなかったから不安だったでしょうね。生涯独身を貫く気はなかったし、

いつか子供だって欲しかった。

 

だからこそ私が女王になる茨の道を選んだ時、ルトと約束をしたの・・

 

思った以上に孤独な道だったから選択を後悔したことはもちろんあったわ・・でも

 

この世界の既成概念を打破したかったし、ルトにはこれからも変わらず私の傍にいて欲しかったの

 

独占欲といってもいい・・

 

ランプの精は主には逆らえないけど、ルトは私にご執心でいてくれたから。

 

だから一度も一線を越えたことはないまま10年の歳月が過ぎようとしていた。

 

ランプの精は欲望の化身のように振舞ってはいたが、実は邪悪でも淫蕩でもないし肉欲も持たないから精神的なつながりだけで十分満足だったみたい。

 

むしろ私の方が辛かったかもね。

 

ルトには無理を強いてしまったけど彼は許してくれたし、私も独身を貫いてきた。

 

もちろん後ろ盾は重要だったけど政略結婚を選ぶ気はなかったから。

 

父は私に国政を任せ気ままな隠遁暮らしだったけど伝手だけはある方だからここぞという時は力になってくれたし、ルトが私の政策を実現すべく奔走してくれたおかげもあり十分な成果は得られた。