!アメブロさんなので言葉を選んだつもりです、不備があればご容赦ください

 

そしてブルックが寝たレイがまた問題児。大学生でフラタニティのメンバーだった彼がとんでもね~ことしでかしてた。明朗な黒人青年で爽やかで逞しいしイケメンだし良い奴なのよ。だからこそより「え?あんたそんなことしたの?ガーン」とドン引き。

 

実際のところはもちろん知りませんが、ホラー映画で出てくるフラタニティはおよそ大学生のすることではないってくらい幼稚に描かれることが多いですよね。

 

ナンパして何人と寝れたか競ったり、新入生を裸にしてはやしたてたり、イジメと大差ないむちゃぶりしまくるイメージあります。

 

だけど将来的に人脈が役に立つから皆耐え忍ぶ秘密の社交クラブって感じ?

 

レイは歓迎会で酔ってしまったアジア系の学生を介抱したのですが、気分が悪くり階段から転落してしまった彼を前にした時にレイの抱える闇が出てしまいました。救急車を呼ばずに、自分の人生の汚点になることを恐れた彼は新入生を車に乗せ、崖から落としてごまかすことに。だけど車が動き出した瞬間学生が息を吹き返したため救出しようとはしましたが手遅れ。

 

車は学生を乗せたまま崖から転落してしまいました。当時はまだ今ほど科学での証明が簡単ではなかったとはいえ、腕時計をむしりとられてしまたっため怖くなり街を逃げ出しキャンプに参加したそうです。

 

最低だ~~コイツガーンあせる

 

 

そして極めつけがマーガレット。この女は見るからに怪しい。信仰が篤い女性として振舞ってはいるものの明らかに言動がおかしい。

 

どこがっていうと殺人犯が徘徊してるのに「明日は子供たちが来るのよ」と取り合わないあたり?そして遭遇した殺人鬼を誘惑するような距離感で接しながら貴方は正しい・・全ては神の御業よ・・とか怖すぎる。

 

精神科医と女医はなにがなんでも更生させてみせる派

そしてマーガレットは明らかにあるがままの彼らを受け入れる肯定派として描かれています。

 

マーガレットについて捕捉すると・・

 

まずは14年前にキャンプ場で起きた事件の生き残りだということ。Mrジングルズに襲われ片耳を失いましたが唯一の生き証人でした。

 

そして惨劇の舞台となったレッドウッドキャンプ場を買い取りまた子供たちを呼べる安全なキャンプ場として再開するために、今回の指導員の募集をかけたのですが・・

 

指導員として参加することになったメンツは来る途中で立ち寄ったガソリンスタンドで「あそこは危険だから行ってはいけない」とお約束の忠告を受けました。

 

だけど事情を知らない彼らは気にもとめません。つまり・・知らないからこそ安易に向かうことができたということで、過去を知らないメンバーをわざとマーガレットが集めたことになります。

 

そして同じころ新聞でキャンプ場の再開を知ったMrジングルズが収監されていた病院を抜け出しキャンプ場に舞い戻ってしまったんですよ。

 

そして再びキャンプ場を恐怖に陥れたのですが・・・裏がありました

 

ここからがさらに異様な展開なのがこのシリーズ。

まずは「幽霊」が実在する世界観だということ。14年前に亡くなった男性が自分の死に気づかないまま登場して、彼は何度も命を奪われますがすでに死んでるので何度でも蘇る存在です。

 

彼とは来る道中で車の前に飛び出してきて轢きはしなかったものの気絶したためとりあえずキャンプ場まで運びこび知り合いました。

 

だけど自覚はなくても彼は幽霊だったのよ。マーガレットとも知り合いでしたが、年を取ったマーガレットを見て未だに1970年代にいた幽霊君は驚いてました。

 

過去作にも幽霊は登場したし、テリトリーがあってその場所からは決して出れない、いわゆる地縛霊なんですよ。しかも作中でこだわってるのはその敷地の内と外どちらで命を落したかどうか。

 

もし囚われたくなければ敷地の外を目指すしかない・・わかります?この葛藤。敷地の中では敵対してようと愛憎してようと生前の関係が死後も付きまといそれが永劫なんですよ。こわ~い。被害者と加害者の幽霊が共存する閉ざされた世界なんです。

 

だからたとえ永遠の別れになったとしても愛するものが望むならば敷地の外に運びお別れする・・とい悲しいうルール。この暗黙の了解ともいうべき設定はシリーズ通して見受けられます。

 

そして今作の特筆すべきことは善良なんだけど魔が差して事件を起こしてしまったタイプの通常の犯罪者と異常犯罪にとりつかれた極悪人が両方出てくることです。

 

レイは前者、マーガレットは後者です。

 

そう14年前の事件の犯人はMrジングルズではなくマーガレットだったんです。ベトナム帰還兵で今でいうところのPTSDだったベンジャミンを犯罪者と決めつけ過酷な治療(今ではアウトなビリビリ系)を施した女医もひどいけど、そうと知りつつ罪を押し付け逃げ切ったマーガレットはもっとひどい。さらに自分の父親がシリアルキラーだったらしく更生できると証明するために看守を襲わせ逃亡を唆した精神科医の女もひどい・・ガーン(ドナだったかな?違ってたらごめんなさい。彼女は精神科医として実験を見届けるために募集に応じた看護婦(当時の表記)の女性を拘束して入れ替わりなりすましてキャンプに参加してました。本物のほうは事情が呑み込めないまま混乱を来たし参加者が発見したものの追いかけて来たMrジングルズ(ベンジャミン)から隠れていた時に逃げ出してしまい、Mrジングルズに命を奪われました。

 

マーガレットの話に戻りますが、依頼を受けブルックを付け狙ってた殺人鬼も篭絡してさらなる事件を画策してるようです。

 

最悪な一夜が明け生き残ったのはブルックとマーガレットとドナだけ。自分がシリアルキラーではなかったと自覚したとたん正気にかえったベンジャミンでしたが、死後復活をとげた殺人鬼と契約して彼もまた蘇り車でキャンプ場を脱出しロスへ向かいました。

この辺が通常のミステリーじゃないところ。探偵役とかいないし、幽霊や悪魔も出てくるからあるがまま受け入れてみるしかない。

 

 

逆恨み同然に執拗に命を狙われやもなく亡くなった男友達の姉を手にかけてしまったブルックはキャンプにやってきた子供たちに目撃されキャンプ場で起きた全ての事件の容疑者として逮捕され、それ幸いとマーガレットは14年前と同じ方法で自らを傷つけ被害者を装い逃げ切るつもりのようです。

 

そしてレイをはじめとするこの場所で亡くなった者達は幽霊として存在してます。状況の把握は個体差があるようですけど、この場所からは出れない彼らが今後どう関わってくるのか・・

 

生き残った者達のその後がえがかれる後半が気になります。

(寝落ちしちゃったらごめん)