秘密を暴いたのはライザール様だった。
愛している・・シリーン・・
その魔法の言葉とライザール様のキスが私を戒めていた呪縛から解放してくれたからこそ今の私がある。
事件が解決してシャナーサが平和になったのはとても嬉しかったけど、幸せに慣れてない私は随分戸惑ってしまった。
弟のように思っていたジェミルもふいに姿を消してしまい、私はライザール様と夫婦としてヒラ―ル宮で穏やかな日々を過ごしていた。
ここは私達の愛の巣と呼ぶには広すぎる場所だった。
だけどライザール様がいる場所が私の居場所でもあったから幸せよ。
とはいえ落とし物を失くしたら探すのは大変な場所でもあった。
ライザール様は怒らないだろうし「また買ってやろう」っておっしゃるかもしれないけど・・贈ってくださったライザール様に申し訳なくもあったの。
それでも探しに行こうか迷ってしまうのはライザール様の傍を離れ難くもあったから
忙しい方がせっかく逢瀬の時間を作ってくださったのに・・
なんだかもったいないでしょう?
→真珠を探さない
そうね、やっぱりお傍にいましょう・・明日にでも明るくなってから探せばいいわ
軽くなった耳が寂しかったけど、私はライザール様に「なんでもない」と微笑み返した。
するとライザール様が微笑まれたかと思うと、マジシャンみたいにどこからともなく紛失したパールのピアスを出したかと思うと私の耳につけてくださった。
