皇驪バッドからのライザール×シリーンです

 

 

波

深い水底に沈んでいく・・

見上げたら川面に映る月が見えた・・

 

乱れた髪が視界を覆ってゆく・・息が苦しい・・・

ああ‥ダメもう少し見ていたいのに・・

 

だけど水の渦に飲まれてしまって木の葉みたいに成すすべもない

 

――白娘子・・・

 

衣を揺らめかせてもがくように水を掻きながら近づいてくるのは誰?

 

救いを求めるように伸ばした手を掴み抱き寄せたその人は静かに微笑んでいた。

 

顔が近づいてきて白銀の私達の髪が絡み合う・・

 

唇が重なり思わず空気を求めるように開いた口にその人はなにかを押し込んだ。

 

わからないまま飲み下したその瞬間、全身に電流が走ったような心地がしたかと思うと気づいたら呼吸が楽になっていた。

 

けれど目の前のその美しい人は見る間に血の気が失せ意識を手放してしまったようだった。

 

何が起きたのかわからなかったけれど本能のまま彼を抱き寄せた私は水面を目指した。

 

岸にその人をそっと横たえた私はその美しい顔にそっと触れた。

 

青冷めた顔だったけど生きているだけで十分だった。

 

さようなら・・・様・・どうかお元気で・・・

 

そこでふと意識が急上昇して私は目を覚ました。