けれど結局離れていても貴方を忘れることなんてできなかった。

 

いつも寝る前に思い出すのは貴方の燃えるような琥珀色の瞳だった。

 

もう二度と会えないんだと思えばたまらないほど寂しかった。

 

月を見上げては貴方も見ているかしらって思いながらその寂しさを紛らわせていたのよ。

 

私の心を占めるのは苦い後悔だけだった。

 

かつて貴方に救われたのにその恩をあだで返してしまったんですもの。

 

それなのに闇から救い上げてもらえなかったと恨んでしまうなんて自分の身勝手さに嫌気がさす。

 

それでもこんな私を試しながらも貴方は常に気にかけてくださっていたのに。

 

自分から台無しにしてしまったなんて・・

 

「目をかけてやったのに愚かな女だ・・・とても残念だ」

 

無念さをにじませた貴方の苦々しい声に未練を感じた。

 

貴方がくれたチャンスを不意にしたのは私の方だった。