その点ライザール様は初めから欲望を隠そうとなさらなかったし
私の子宮を疼かせるオーラを発している方だったから、私自身彼を「寝れる男」として見ていたからお互い様だった。
私にとって初めて「男」として慕った方だったし彼が来てくれるのを心から待ち望んでいたから気づくことができなかったけど・・
あの不意打ちキスは別の男だった?
あらためてライザール様と交わしたキスはとても甘やかなのに
濃厚で濃密で心が蕩けそうになってしまうものだったわ。
ライザール様だと思い夢中でキスしたことを思い出してしまいやはり気まずさはあったけれどなによりもライザール様がご不快に思われたのが問題だった。
彼にだけは嫌われたくないもの。
たかがキス・・されどキスよね。想いを伝えあえる大切なスキンシップなんだと実感してしまう。好きな方ならば猶更だわ。すくなくとも私にとっては誰にでも許すべきものではないことは確かよ。
だってとても甘美ですもの。こんな心地になったのは本当に初めてだわ・・
「いいえ・・と言ったら信じてくださるの?」
すがるように見つめる私を見下ろすライザール様のお考えは読めない。
お願い・・私を嫌いにならないで・・・
やがてため息をついたライザール様は「ああ・・・私はお前を信じよう」と頷かれた。
嘘・・をついてしまったことになるのかしら?
別の男とキスを交わしたかもしれないけど確信があるわけじゃない。
もしかして・・なにかご存じなの?
わざわざお尋ねになるのは真実を知った上で私の反応をご覧になりたかったのかもしれない。