※ジェミル視点です

 

俺は常に闇の中にいた・・・はずだった。

だけど気づいたらあんたがいてくれたんだ。

 

キラキラ

 

あまりにも眩しくて俺は目がくらみそうだった。

 

前に話してくれただろ?ライラ・ヌールのこと。

幼い頃に川で溺れたあんたを助けた伝説の義賊の話さ。

眉唾だったけどあんたにとって奴は英雄で憧れの存在だった。

 

奴に名前を教えてもらえたことがあんたの自慢だったな。

そんなの偽名に決まってるのに子供みたいに無邪気に信じ込むあんたにそんなこと言えなかった。

 

それに・・・その話を聞いた時俺は嫉妬しながら、あんたにもやっぱり大切な心の拠り所があるんだってわかってシンパシーを感じたんだ。

 

だって俺にとっての光はあんただからだ。

 

シリーンは薄汚れた俺の世界で唯一の希望だった。

 

あんたの笑顔が見たかったからあんただけは汚れてほしくないと思っていた。

 

だが俺達の属する世界は常に危険と誘惑に満ち溢れていた。

そんな世界でも俺が迷わずに進んでこれたのはどんな時でもあんたが俺の手を掴んで離さないでいてくれたからだ。