しかしそれにしても・・だ。
ペアルックと聞いていたが私は洋装だったがシリーンの服はどうやら趣きが異なるようだ。
燐帝国の衣装にも見えるが・・さて。かなり個性的な着物姿だった。
これはどんな解釈をすればよいのやら・・
「貴方が何を考えてるか当ててみましょうか?私の衣装が納得いかないのでしょう?」
確かに艶やかではあったがその通りだったので頷くとシリーンはいたずらっ子のような笑みを浮かべながら答えてくれた。
「私の服も貴方の服もとあるゲームのキャラクターが着ている衣装を参考にしたものですわ・・そう今宵のカマル主催のハロウィンパーティの仮装のテーマはずばり「ゲーム」なんですよ」
げえむだと・・?なるほどライザが言いよどむはずだ。
横目で視界の隅に控えたライザを見ると、口元に微苦笑を浮かべているようだった。おそらくシリーンから頼まれたものの私が気に入るかどうか奴なりに考えたのに違いない。
私の脳裏に様々なボードゲームが浮かんでは消えるがおそらくゲーム違いなのだろう。
もしかすると以前希驪殿が言っていた「オタク」とやらの「萌え」と関連があるのかもしれないが・・・生憎と私にはわからない話だった。