なら私達もお披露目に相応しい姿にならないとね・・

 

その瞬間ルトのまとっていた金色の鎖帷子は王者のためのローブと首にはまった金環から連なる豪華な宝石のはめ込まれた胸飾りへと変じた。

 

ルトの褐色の肌には黄金がよく映えるわ・・素敵おねがいラブラブ

蛇香のライラ ライザール 愛しの旦那様

若々しく立派な体躯の王の姿に聴衆の興奮は高まる。

 

万歳という声が轟き隣国にまで歓声が響く勢いだった。長らくご無沙汰だったけれど我が国の発展のためにこれからは他国とも交流しなければね・・

 

私の方はというと魔力を使い果たしたせいか髪は黄金ではなくなりプラチナ色に輝く腰丈の艶やかな髪になってしまったが構わなかった。

 

最後の魔法で私の服も豪華なドレスへと変化した。

 

並んで民衆に手を振っていた私の腰をルトが抱き寄せたかと思うと宣言した。

 

「皆の者、私がこの国の新たな王、ライザール・シャナーサだ。

そしてこちらは我が愛する妻のシリーン・シャナーサ王妃である。

これまで我が国は暗い闇が覆っていたが今ここにはらわれた。

これからの我が治世においてこの国の民のため、全身全霊をもって献身するとここに誓う。我が国に栄光あれ!」

 

ルトは誰にならったわけでもないのにすらすらと所信表明を述べる。

 

その姿はまさに王者の風格だった。

 

この方はなるべくして王になった方・・

 

幻の塔を発見して、私の下ろした髪を滑ることなく登り切り、

証を手に入れたのだから。