「カルゥーお前はシリーンを守れ!」
ルトの指示にカルゥーは私の足元に陣取った。
蛇の放つ炎も毒液も全て黄金の鎧は弾いてしまう。
とぐろを巻き店主様の顔を守りながらも攻撃をする蛇だったが、
ルトが操るボディが自在に変化する攻撃力に特化した鞭に打たれた瞬間その頭部が二股に分かれてしまう。
その醜悪な姿に嫌悪しながら私はルトの援護に徹していた。
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髪で作った金の弓を使い金の矢を打ち込む。弓を射るなんて初めてだったけど的が大きいから外しようがない。できれば弱点と思しき店主様の顔を狙いたかったけど私の腕では無理だわ。
カルゥーは私に近づこうとする影を食らい牽制してくれた。
あれは妹達じゃない!私の負い目から生まれたただの影!
ルトは好戦しているかに見えたけど攻撃を受けるたびに蛇は頭部を増やしていく。
蛇の頭部は自在に動きかく乱する。おそらくこのままでは敗北するのは私達だった。
ルトは腕輪が変じた盾を繰り魔腹蛇の攻撃を無効化していたけれど、徐々に疲労の色が見え始めた。
ああ・・どうしたらいいの。
――姉さま!思い出して!・・
そんな私の心に誰かの呼びかけが聞こえて来た。