通路の先から異様な気配が漂っていた。
「この先にはきっとあの魔腹蛇がいるわ・・気を付けてルト・・」
準備は万全とは言えあの蛇を本当に倒せるかどうかはわからない。
だけど私達は来るべくしてこの場所に来たのだ。
「ああ・・任せろ。俺には勝利の女神がついているんだ。負ける気がしないな」
ルトったら・・でもその意気よ。必ず貴方に勝利を!
店主様からお借りした小刀は髪を断つためだけのものだった。
命は奪えない。
けれど遠距離武器を用いれば後方支援はできるかもしれない。
一歩足を踏み入れた瞬間最後の決戦の場所玉座の間は黄金色に光り輝いた。
そしてたどり着いた私達を待ち受けていたもの・・それは
「・・・お前が邪悪な魔術師か!」
ルトがそう呼びかける、そしてそれに対し笑みで出迎えた人物は
私の良く知る人物だった。
「・・・店主様」
私の声にルトは驚いたようだった。
「奴がお前の言ってた主なのか・・?」
ええ・・そうよルト。
頷き返す私にルトの訝しむような眼差しが注がれる。
「あいつはこの国を影で操る諸悪の根源。悪の魔術師なんだぜ?」
もしかして私が店主様と通じていたと疑われているのだろうか・・?