「どうしたシリーン?」

 

訝しむように私を見るルトを見つめ返す。

 

「私も行くわ・・そのためにこの場所に来たのでしょう?共に「玉座」を目指しましょう・・この建物が教えてくれたのよ」

 

そう言ったらルトは驚いたようだけどその琥珀色の瞳は好奇心で輝いていた。

 

「いいのか?危険なんだぜ?」

 

私を気遣ってくださるのね・・でも大丈夫。

 

「ルト・・貴方の鞭を見せてちょうだい」

 

意図が分からず困惑しながらもルトは鞭を差し出す。

 

私の髪が月の光を浴びて淡い光を放つ・・その髪を私は切り取りルトが差し出した鞭へとそっとかぶせた。

 

すると金糸のように編み込まれながら鞭に私の髪が馴染み神秘の力を帯びた光り輝く鞭へと変じた。

 

「この鞭ならあの影たちを倒せるでしょう」

 

ルトは強化された武器を手に取ると一度だけ試し打ちするように鞭をしならせた。

 

キラキラ

 

ピシりッと小気味よい音が響く。鞭からまるで星屑のようにキラキラとした欠片が飛び散った。

 

「ああ・・こいつは具合がいい。ありがとうなシリーン。やはりお前最高だぜ」

 

どういたしまして・・照れ