この宮殿は開けた構図になっているようだが、私がいた塔と同じ気配がした。

 

魔力を秘めた建物・・

 

だけどこの場所は・・

 

「この建物はたぶん眠っているのよ。主が不在だからだわ・・」

 

この建物が持つ独特の波動・・これは恐らく「店主様」がつくられたものに違いない。

 

私ならばこの建物を目覚めさせることができるかもしれない。

 

私は閉ざされた門にそっと触れてみた。

そして建物へと呼びかける・・

 

ねえ、私の声に応えて・・

 

すると建物が「ヒラ―ル宮」が私に語り掛けて来た・・

それは言葉を持たぬ建物の意志だったがビジョンが脳内に浮かぶ。

 

私とルト・・そしてあの場所は・・・・「玉座」の間だろうか?

 

わかったわ・・その場所を目指せばいいのね・・

 

同時に闇に支配された建物のそこかしこに影を凝縮したような

化け物たちの気配を感じた。