男達がふらつく足取りで去り、やがてルトが足早に戻って来た。

来る途中男達とすれ違ったのだろう。

 

彼は固い面持ちでちらりと男達の去った方を見るとどこか焦ったように言った。

 

「すまない、お前を一人にすべきじゃなかった。無事で良かった。

あいつら評判の良くない連中なんだ」

 

どうやらルトを不安にさせてしまったらしい。だからニコリと微笑み返す。

 

「大丈夫よ、彼らでは私を傷つけることなんてできないもの」

 

この世界の人々は脆い・・それが私が受けた印象だった。

 

「?・・・はは、お前は強いんだな・・なかなか肝の据わった女らしい」

 

ううん、私は本当は強くなんかないのよ、ルト・・

どうしてかしら・・貴方を前にすると私は途方にくれてしまう・・

 

貴方に嫌われることを恐れている・・

 

貴方は私のこの黄金の髪を愛しんでくれたでしょう?

とても嬉しかった・・だけどそれだけではまだ満足できないの・・

 

もっともっと私を求めて欲しい・・貴方を知ってから私はどんどん欲張りになってしまう・・

 

完璧だったはずなのにどんどん自分が不完全で不自由だったのだと思い知ってしまう・・

 

だけどそれが切なくなるほど嬉しい・・私は自分の中に生じた矛盾や葛藤を知ることができてよかったって思っているのよ・・ルト