ルトの姿が見えなくなった後、誰かの気配を感じて顔をあげると不穏な気配を漂わせた男達が私を覗き込んでいた。
・・・この男達は危険だわ・・![]()
ルトと接したことで私の中にも善悪の基準ができつつあった。
それに照らせばこの男達が用心しなければならない者であることは察しがついた。
「よう・・お嬢ちゃん・・具合が悪そうだな・・よければ俺達が手をかしてやるよ」
触れようとした手を払いのけると一瞬で男達が本性を露わにした。
弱肉強食というわけね・・それならわかりやすいわ・・
だけど果たして弱いのはどちらかしら・・?
私の黄金の瞳が怪しく輝く・・すると男達は一瞬で虜になった。
去りなさい・・お前たちに相応しい場所へ・・
勝負は一瞬でついた。
ルトには一度だって「暗示」を使ったことはなかったけど・・
カナリヤを操るくらい男達を惑わすのは簡単なことだった。