「俺だってあんたみたいなイイ女の気ならぜひ引きたいし、あんたに一目会いたさに塔を無謀に登った連中にだって責任があると思う。そうだな・・こう考えてみたらどうだ?あんたは俺会いたさにこの窓から外へ出て下まで降りて来られるかってな・・

 

!!

 

そんなこと考えたこともなかった。だけど・・ルトの気を引きたくて鏡を使った時もカナリヤに想いを託した時も‥私はけっしてこの場所を出ようとは思わなかったわ・・

 

それは禁忌だったからだ・・もし出れば不老不死でなくなってしまうかもしれない。

 

だけどルトだって不老不死じゃないけど立派に生きているわ・・

 

そうなるとますますわからない・・タブーを犯してはならない理由・・それはなぜ?

 

「悪い・・俺はあんたを責める気も悩ませる気もないんだが・・だがな、男達があんたを求めて命を落せばあんたが恨みを買うことになっちまう。俺はそれが嫌なんだ・・

 

あんたを知る前は悪い魔女を退治するつもりだったんだがな。

俺だって義賊の端くれだし悪女に惑わされるものかって思ってたんだが・・あんたは驚くほど純粋で・・世間知らずで善悪の判断基準を持ち合わせなかったが、教えたら驚くほど物覚えがいいし教えがいのある女だった。・・俺の扱いもベッドでもな」

 

それはルトの教え方が上手いからよ。

 

頬を染めるとルトが私の髪を撫でてくれた。

ああ・・髪の毛先まで貴方が沁み込んでいくみたいだわ・・

 

「私は悪い魔女?今でもそう思うの?」

 

先ほどのローレライは男を惑わせるのが本分の魔性だった。

だからそれが彼女達の存在理由である以上、人とは相いれないだろう。

 

だけど私は別に男達の命を奪いたいわけでもないし、

好奇心はあっても誰とでも抱き合いたいとは思わない。