これならば声の届かない場所であっても届くかも・・
私はそれをつかって若い男に合図を送ってみた。
するとしばらくつづけた後、余程眩しかったのかついに彼がこちらを見た。
店主様のお話しではこの塔は誰の眼にも見えるものではないらしい。
関心を寄せることで初めて認識できるそうだ・・
まるでそこにあるけど存在しない蜃気楼のような存在だった。
突如出現した塔は彼を驚かせたようだった。
私はキラキラを集めて彼に合図を送る。
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その時、声の美しいみ使いが空へと飛び立った。
だけど空の彼方へと飛び去ることはなくみ使いは一直線に彼の元へと目指した。
どうなるかと見守っていたら、彼はみ使いを気に入ったようだ。
肩にとまって鳴くみ使いを空へと帰すとコブのある生き物に跨り
こちらへと向かってきた。
だけどそれは実は初めてのことじゃなかった。
過去にも同じようにこの塔を目指した者はいたけど彼らはことごとく手を滑らせ落下して命を落した。
「店主様」はその都度お怒りを見せたけど・・だけど私をけっしてしからなかった。
「いいかい・・・イツハよくお聞き、この世の穢れにふれたらたちまち君は魔力を失ってしまうだろう・・だから決して触れてはいけないよ。君だって醜く老いたくないだろう?」
それが「店主様」の口癖だった。