色々な意味でシャナーサは稀有な国だった。
ボランティアや医療技術も古くから推奨され、隣国ルーガンとの交流の影響なのか許嫁制度はもとより自由恋愛も認められていて
一夫一婦制が主流だった。
ライザール王は当時としては珍しくハーレムも持たず、生涯愛妻家でありシリーン王妃との間に一男一女を設けたそうだ。
その直系が現国王なのだというから本当に感慨深いわね。
それに女王も居たというし、女性の社会進出も目覚ましく、政治の世界でも半数は女性が占めている。
やっぱりどう考えてもシリーンさんの影響よねえ・・既成概念を打破するのはそれだけ困難だもの。
ライザール王とシリーン王妃は共に同じ墓に眠っていた。
最期まで本当に仲睦まじいご夫婦だったのね。
私も愛するシェルビーと添い遂げたい・・・
いえ、必ず添い遂げてみせるわ。
真実の愛は確かにある。
すくなくとも元キューピットの私は信じるわ。
人は真実の愛に目覚める瞬間があるのだということを。
今は夫となったシェルビーと下見を兼ねた博物館デートの真っ最中だった。
まだまだ新婚気分を味わってるわ。