愛するライザール様を受け入れ彼に全てを捧げて共に生きたい・・
それが私の選んだ答えだった。
彼の真実の名を取り戻したわけではないけど私は王女としてあの方を愛して共にこの世界で生きてゆく・・
「私はこの国で王となったライザール様に寄り添い支えて参ります・・」
それが王女として生まれた私の運命だった。今こそそれを受け入れようと思う。
ライザール様が解放されれば魔神の力は失ってしまうけど、だけど共に人としてこの地に根付き愛する彼と子を設けたい
・・それが私の心からの願いだった。
「そうか・・そなたの願い聞き届けよう。ではこの魔法のランプを受け取るがよい」
父の言葉に応じるように広げた両手の間に虚空から魔法のランプが出現する。
それはいつか見たレプリカとは異なり妖しい光を放っていた。
これがシャナーサ王家に伝わる魔法のランプなの・・本当にあったのね
光の球となったランプは次の瞬間受け取るために差し出した両の掌の上へと出現した。
――ライザール様!貴方を感じるわ・・
脈打つ光り輝く魔法のランプを手にした瞬間、ライザール様との絆を感じた。
父上、貴方の血を受け継げたこと今こそ感謝致します。
――ライザール様・・私はここです!さあ、いらして・・今すぐに!
そう願った瞬間だった。空間に光が迸りみるみる人の姿になり、魔神の姿のライザール様が姿を現した。
「ライザール様!お戻りになったのね!会いたかった」
駆け寄った私を逞しい腕が抱き留める。
ああ、彼の匂いだわ・・もう二度と私を離さないで・・
一人で全部背負いこまなくていいの・・
これからは私もずっと一緒よ・・
「シリーン、まさかそなたが王女だったとは。これまでの無礼を許されよ、そなたは我が主・・そうであろう?」
淡々とした声で確かめるように問うライザール様の唇を奪う。
父上が見てたけど気にしないわ。
そのまましばし夢中で口づけあった私達は熱く見つめ合った。
「ううん、貴方は私のただ一人愛する方。私と結婚してください、
いいでしょう?ライザール様、私貴方のお嫁さんになりたいの」
女から求婚するなんてはしたないなんて言わないで。私は今どきの女なの。
それに貴方の妻になることは子供の頃からずっと願っていたことだった。
だってメモリーズパラサイトですもの!
ライザール様は瞠目されたけど・・ふっと口をほころばせた。
表情を取り戻した彼が真摯な眼差しで私を見つめる。
「ああ・・私もそうしたい。ぜひ私の妻になって欲しい・・そなたを愛しているぞ、シリーン王女」
ライザール様が受け入れてくださって私達は合意のもと婚儀を執り行うことになった。
