いいわ!

 

「あら、そうでしたか。ではご一緒いたしましょうか・・光栄です」

 

誘われたから致し方なく、と慎ましい態度で応じながらも内心は好奇心でいっぱいだった。

 

そりゃあそうよ。私だってライザール様の裸に興味がないわけじゃないもの。

 

見るからに逞しそうだし、目の保養になりそうよね。

 

私が断わるとでも思っていたのかむしろライザール様の方が少し動揺されていたみたいだけど、恥ずかしいのはお互いさまだわ。

 

一夜限りの過ちではなく「妻」として迎える私相手にどう振舞うか迷われてるのは王も同じだったようだ。

 

だから少しずつ歩み寄るの。その方が健全だわ。

 

それから侍女と合流した私はカルウーを連れたまま王と共に大浴場へと向かった。

 

こちらを窺う侍女がクスクスと笑う気配がして、なんだか微笑

ましい新婚さんになった気分がしてしまう。

 

――すごい!!

 

ヒラ―ル宮の大浴場はかなり贅沢な空間だった。

建築様式もだけど・・細部までこだわりが見受けられた。

 

ロサンヨークも郊外にいけばプール付きの大邸宅とかもあるけど、町の中心部はほとんど高層ビルが乱立しているから、高級マンションに住むセレブなら室内プールが一般的なの。

 

レイラ姉さんと暮らすアパートにはないけれど、お友達の中には室内プールを持ってる娘もいたから男友達も呼んでパーティをしたものだわ。

 

だけどさすが王族だわ・・回廊に囲まれた吹き抜けになっており、開放感があるし、豹の形の像の口から湯が注いでいる。

 

湯気でくもっていたけど、紺青の唐草模様のタイルが敷き詰められていて寛ぎスペースもあるようだった。