しばらくぶりの舞台だったけど上手くいったみたいね。

 

惜しみない称賛の拍手を送られまさにスタンディングオベーションさながらだったことに満足して私は客席にいる王と思しき人物に

優雅に礼をして舞台袖に引っ込んだ。

 

舞台袖では店主が待ち構えていた。

 

「いや~素晴らしかったよ。大成功だ。今夜の成功は君のおかげだよ。もしまだどこにも所属してないならばカマルの専属ダンサーになってもらえないかい?給金ははずむし一人部屋も用意する。今後の衣食住は保障するからさ」

 

ええ!?

 

驚きはあったけどそれは光栄なことだった。右も左もわからない中、暮らしに困らずましてや身に着けた技で糧を得られるなら越したことはない。

 

とはいえ、やはりこの場所にずっと留まる気は起きなかった。

 

だって「カマル」は私の居場所じゃないもの・・

とはいえこの先どうなるかわからないから保険は必要かもしれないけど・・

 

どう応えるべきか迷っていた矢先だった。

 

慌てたようなマネージャーと思しき人物が顔を出した。