スマホをポーチにしまい日記に目を戻そうとした時それは突如起きてしまった。

 

――え?

 

眼前に広がるのはなんと逆さにした砂時計のごとき異様な光景だった。

 

まるでアリ地獄のような巨大な穴が絨毯の上に出現して周囲のものを吸い込み始めたのである。

 

折しも時刻は深夜0時・・・オリフィスにひっかかっていた人形が落下するところだった。

 

まさか!そんな!

 

普通の空間移動ならば階下に落下するだけだが、気づいた時には私は謎の空間を落下していた。

 

嘘でしょ!?

 

ちょうど手にしていた日記とともに吸い込まれてしまう。

手から離れた日記はあと少しで届かない。

 

ああ!ダメよ!あれには彼の手がかりが載っているはずなのに・・・

 

まるで竜巻に巻き込まれたように吸い上げられる日記へと再度手を伸ばすが届きそうになった瞬間風に巻かれた日記はバラバラになり周囲に紙片が舞い上がった。

 

そして悲鳴と共に落下して・・・落下して・・

 

落ちた先は熱い太陽が照りつける漠だったのである。