※ここからはシリーン視点に戻ります

 

翌朝目覚めたら、すぐ隣でライザール様が寝ていて少しだけ混乱してしまった。

 

ああ・・そうだわ、昨夜中庭で会った黒豹の正体を確かめたくてここに忍んで来たんだった。

 

けれどライザール様はおらず、待つうちに彼の寝台でうたた寝してしまったらライザール様に寝込みを襲われそうになった。

 

私は婚約者ではないし彼の妻になれるような女でもないから思わず拒んでしまったけど、でも内心悪い気はしていなかった。

 

それに・・もし彼の正体があの黒豹ならばたとえ一夜だけでも契りを交わせたらと思ってしまう。

 

だって生まれて初めてあった同族かもしれないんだもの。

もちろんまだライザール様のペットである可能性もあったけど、彼の豹変した態度からなんとなくライザール様が黒豹なんだと思えてならなかったのだ。

 

もしそうなら本当に素敵なのに・・

人の姿でも獣の姿でも交わりたいと思うなんて・・

 

私一体どうしてしまったのかしら・・・?

まさかこれがいわゆる発情期というものなのだろうか?

 

どちらかといえば淡白だと思っていたのに・・・

彼に触れられてしまうと時々タガが外れそうになってしまう。

 

きっと彼の体から立ち昇るフェロモンが私をそんな不埒な気持ちにさせるのだ。