その時だった、バルコニーから口笛が聞こえた。
それはジェミルの合図だった。ライザール様の手前どうしたものかと思ったけど襲撃者のことがわかったのかもしれないから私はローブを結び直すと彼を促すように見てから意を決してバルコニーに出た。
そしたらジェミルが下から合図を送っているのが見えた。外階段を使えばここまで登ってこれるけどジェミルも不審者だとみなされてしまうかもしれない。
そしたら並んでバルコニーに出て来たライザール様が「上がって来い」と指示をだしてしまった。いいのかしら?
当然衛兵は詰めてるけど、王が回廊まで足を延ばしたから騒ぎは回避できたようだった。
まもなくジェミルが誰かを引っ立ててきた。
「おら、さっさと歩けよ、たく手間かけさせやがって」
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驚いたことにジェミルに小突かれてお縄になってる人物に見覚えがあった。
ライザール様もかなり意表をつかれたのか瞠目されている。
それはふにゃりとした雰囲気のお花畑が似合いそうなロラン様だった。