「では改めて言おう。私はそなたを妻に娶りたいと思う。だからそなたの真実を教えて欲しい」

 

ビックリマーク

 

私の真実を知りたいとおっしゃるのね。ならもう構わないかしら・・

 

だってなによりも私自身が貴方に真実を知って欲しい

 

「・・・わかりました。すべて正直にお話しします」

 

そして私はここに来た経緯の全てを彼に包み隠さずに話した。

 

ついにライザール様の前で真実を打ち明けてしまった。もう後戻りはできないわ。

 

けれどライザール様は静かに微笑まれた。とても婚約者に逃げられた男の顔ではない。

 

「よく話してくれた。礼を言う。だが実をいうとな、私はそなたがレイラではないと会った瞬間にわかっていた。「レイラ」の評判は聞き及んでいたからな。そなたはあまりにも美しすぎた。一目ぼれなんてこれまで一度もしたことはなかったが、そなたの香しい香りを嗅いだ瞬間私は虜になってしまったのだ。だがさすがにそれだけで王妃になる女を選ぶわけにもいかず、そなたの人となりをこれまで見てきたが、やはり手放すには惜しい。・・・それとも他に想う男でもいるのか?」

 

まさか会った瞬間に見抜かれていたなんて思わなかったけど、そっけない態度でいながら彼は私をきちんと見ていてくださったのね。

 

「いいえ、いませんわ。私がお慕いしてるのは貴方だけです。・・・あの、ライザール様はどうなのです?」

 

ここはやっぱり乙女としては気になってしまう。

するとライザール様は嘆息とともに答えられた。

 

「いない。これまでも、これからもずっと私が欲しいのはそなただけだ。確かに同族だからというのは大きい。そなたの美貌に目がくらんだのも事実だ。だが夫婦になる以上、それ以上に相性というものがあるだろう?私の無防備な寝顔を見せれるのはそなただけだぞ?」

 

まあ!

 

「ふふ・・私、貴方の寝顔好きですわ。つい悪戯でキスしたくなっちゃうくらい」

 

思い出しただけで甘酸っぱい気持ちになってしまう。

これはまぎれもなく私にとっては初恋だった。