「あねさま・・私の額に貴女の額を合わせて・・・」
小さな白龍に請われるまま、私は身をかがめて白龍の額と私の額を合わせた瞬間、なにか大きな気の力が私から白龍へと流れ込むのがわかった。
その瞬間、小さな白龍は成龍へと姿を変えた。
大人になったんだ‥白龍・・
そして龍神の力は失ったけど私はまだ神子のままだった・・
「私はあねさまと力を分かちました。本来なら私は私の神子を新たに選ばねばなりませんが、私の力の一部はあねさまのものだったから、だから私の神子もまた貴女なのです・・まだ乱世は治まったばかりです。だからいつかそのお力が必要になる時がくるかもしれません。たとえ人と交わってもあねさまは私にとって尊き神子なのですから・・それまではしばしお別れです・・・あねさまの前途に祝福を」
眩い光に包まれて一瞬で白龍と私の世界が分かたれる・・・
さようなら白龍!!本当にありがとう!!
気づいたら空中に投げ出されていた・・・だけどまるで羽衣を羽織った天女のようにその落下速度はゆっくりなものだった。
やがて眼下に広大な湖が広がっているのが見えた。
あれは琵琶湖の竹生島?
なんだか懐かしい場所だった。
こちらの世界に来た時に立ち寄った場所のひとつだった。
遥か深海で黒龍が眠っている場所でもある。もう私は龍神じゃないから片割れの黒龍を感じ取ることはできないけど
・・それでもまだ私は神子だったから・・