――あと少し!!

 

「長政さんお願いします!!」

 

私達兄妹の共闘を見守ってくれていた長政さんに声をかけると、不敵な笑みで応じてくれた。

 

「無論!ゆくぞ!神子!!」

 

満を持して私は長政さんと共に、絆を試した白虎からもらった協力技「菊花の約」を使用する。

 

「七緒!お前がどこにいようとも今生での契り必ず果たす!」

 

長政さんの言葉が胸に染みわたる・・

 

――長政さん!私は貴方とずっと・・これからも一緒に居たいです

 

万能属性の術が発動してオレンジや白の大輪の花火のような練気が閃光と共にさく裂して外道神を貫き実体を保てなくなった外道神の足が掻き消えてゆく。

 

「今だ!神子!封印を!」

 

長政さんの檄が飛び私は神子として外道神を封印する。

 

――めぐれ、天の声・・響け、地の声・・彼のものを封ぜよ!!

 

ああ・・・外道神が消えてゆく・・それは兄さんとお別れの時でもあった。

 

――七緒・・どうか元気で・・

 

――兄さん・・!ありがとう・・・!!

 

外道神が消えて、そして五月兄さんの魂も青龍と共に天に還っていく・・・

 

長政さんの大きな手が慰めるように私の肩を抱き寄せる。

私は唇を噛みしめて涙をこらえながら輪廻の輪に還る兄さんの魂の来世に安らぎがあることを祈り見送った。

 

三鶴さんは五月兄さんが消えた空を悲しそうに見上げていた。