私は女だもの・・好きな人とは生きて結ばれたい・・
そういう意味では周囲の状況を見極めて一族郎党のことを第一に考えることができる長政さんや友情と忠義の間で葛藤を抱えながらも、守るべきものを見誤らなかった兼続さんは立派だと思う。
もちろん史実の方の話でこちらの二人の話ではないけど、
できれば生き抜いて欲しいと願わずにいられない。
もし全てを投げ打つ覚悟が三鶴さんにはあるのだと思えばあちらの世界への帰還を促したところで難しいかもしれない・・
こちらの世界に心残りを残したままでは戻ってもきっと不幸になってしまう。
私だってそうだったから・・
過去の神子が使用したという逆鱗は龍の命と引き換えに入手可能なものだった。だけど鱗でも一度きりの時空跳躍はできる。
だからといって安易に龍の鱗を渡すなんてできるはずない。過去にさかのぼってでも歴史を変えようと目論むかもしれないからだ。
誰にとっても幸せな結末なんて望むのは無理なのかもしれない。
男達が命がけで己の信念のために戦い、多くの涙する女達がいた時代だったのだから・・
兄さんの話ではかつて源平の戦に巻き込まれ、自らも刀を振るい戦い抜いた神子もいたそうだ。そして裏で暗躍していた異国の神を調伏した末、努力が結実して和平を実現させたのだという。
だけど私は一歩引いた立場から史実通りに進むであろうこの乱世を見届けることしかできないだろう。
もし私ができるとすればこれから先未来に起きる戦いを止めることだけかもしれない。