でも私も兄さんの反応が気になってしかたなかった。
「兄さん、なにか気づいたなら隠さないで教えて」
でも実のところ私も三成殿に初めて大阪城で会った時、妙な既視感を覚えていた。あの感覚がなんだったのかついにわかるかもしれない。
すると兄さんは言いよどんだあげく言葉を続けた。
「七緒、覚えてるか?前にアルバムを見た時に俺の横に写った男の子は誰か聞いただろう?あれは俺の二卵性の双子の兄の三鶴だったんだ。10年前お前が僕らの世界に来た時見つけたのは俺達だった。そこで三鶴は時空の穴に吸い込まれ姿を消してしまった。この三成殿だけど・・いなくなった兄さんにとても良く似ている」
――そんな!
私が来たことで三鶴兄さんがあちらへと送り込まれてしまったなんて・・
「ああ・・気に病まないで欲しい七緒。兄さんだって星の一族だった、覚悟はあるはずだ」
そうはいっても一向に心は晴れなかった。
「けどさ・・なら五月と同い年なわけだろ?こいつどーみてもオッサンじゃん・・ああ、でもそっか。七緒の例もあるしありえなくはないか」
大和が言ってるのは私の実年齢のことだ。あちらの世界で過ごした私はお誕生日を迎えたから17歳だけどこの世界では本当は秀信より年上だった。時空転移の影響で年齢差が生じるのは身をもって証明済みだった。
子供の頃にあちらに行ったならば双子であっても年齢に差が生じることはあるだろう。