だけどその前に・・・

 

白虎に私はかねてから気になっていたことを聞いてみることにした。

 

「白虎聞いてもい?黒龍はどうなったの?長政さんの穢れの進行を止めてくれたのは黒龍なんだよね?」

 

本来ならいるはずの黒龍の神子は出現せずに、代わりに姿を見せない黒龍は私に召霊の力を授けてくれた。そして今回も長政さんを助けてくれた。

 

――神子、それはそなたが「時を止めよ」と願ったからだ。だがそなたは白龍の神子、留まる術はない。しかし代わりに黒龍は天の白虎の八葉の穢れの進行を遅らせるために手を貸した・・・

 

そうだったんだ。富士山に登った時に一瞬だけ強く念じた想いが思わぬ形で具現化したおかげで長政さんは長らえることができたんだ。

 

――ありがとう、黒龍・・・

 

――神子、黒龍は白龍に代わり竹生島の心柱で眠りについた。もはや余力は残されてない・・あとはそなた次第だ神子・・・頼んだぞ

 

「うん、わかってるよ、ありがとう・・・白虎」

 

白虎が去るとまたただのぬいぐるみに戻った。

 

三毛猫