神子と八葉の絆がまたさらに深まったところでそれまでずっと沈黙したまま事態を見守っていた白虎が口を開いた。

 

――神子、そして天の白虎の八葉よ、絆を深めたお前たちに協力技「菊花の約(ちぎり)」をさずける。これからも存分に力を振るうがいい・・・

 

――神子、八葉とともに豊前に向かえ・・強大な怨霊を使役する者があの地を穢そうとしているようだ・・・

 

それは気になる情報だった。大阪市中に蔓延る南蛮怨霊の件と言いやはり本命はカピタンだろう。

 

「ふん・・・カピタンか。奴は以前から豊前で暗躍していた。一度は退けたがまだあきらめていなかったとは。俺の留守にかの地を穢すとは許せんな。」

 

そんな以前からカピタンと長政さんの間に確執があったなんて知らなかった。

 

これは事態はより深刻かもしれない。

 

日の本の皆が覇権争いをしている間に台頭してきたカピタンの勢力は恐らく誰にとっても不都合な存在だろう。

 

次にすべきことが明確になった以上一刻の猶予もならなかった。