知らないうちにたくさん私は彼らに助けられていた。
だから私も神子としての務めを全うできたのだと思う。
当時はもちろん、知らなかったけど、戻った後時効だからって大和が教えてくれた。
隠し事が下手な兄さんが裏でそんなことをしていたなんて・・
いくら妹可愛さでもみんなになんてことをしたんだろうって腹も立ったけど、だけど兄さんのおかげで無事だった私が責められるわけないよ。
だけど思えばそれが全ての発端だったのかもしれない。
それから富士山に登った私達は案の定、呪詛を受けた。
五月兄さんと星の一族のつばきさんとあやめちゃんが光の結界を張ってくれたことで呪詛は術者へと返っていったはずだった・・
呪詛の返った方向は黒川金山だった。だから犯人はカピタンだとわかったけど、龍神様を呼んで龍脈が正されればもう彼にはなにもできないはずだった。
そして無事目的地にたどり着いた私は龍神様の召喚を願った。
だけど龍神様は降臨せずに、代わりに上空に出現したのは具現化した五色をまとった雲のごとき龍脈だった。けれど溜まりにたまった穢れが集まりできた百鬼夜行と戦うことになってしまった。
たぶんこれが私の神子としての最後の務めだから・・だから私は長政さんの手を借りた。
私の愛しい八葉・・・これで彼の戦いっぷりも見納めなんだ。
そう思えば切なさが募ってしまう。
恐ろしい怨霊と戦っているのにその時の私の胸を占めていたのはこれでもう長政さんとお別れなんだって寂しさだった。